朝のテレビの情報番組で「アマゾンが “嘘レビュー” 撲滅のために数百億円をかけている」
との説明を聞き、
先日フィンテックの第一人者からうかがった話を思い出しました。
「アマゾンやグーグルはユーザー体験を続けている。顧客本位の徹底的追求だ。」
顧客本位と言いながら、その実態は貸し手の優越的地位に踏ん反り返って、体裁だけ整えている地域金融機関の対極にあります。
ラストワンマイルで顧客に真剣に向かい合っている地域金融機関 (いつもコメントをいただく新田さんのような経営者はマイノリティです) を除けば、ほどなく彼らの軍門に下ることとなるでしょう。
ラストワンマイルで、現場に「ヒト」として真の顧客本位の力を発揮させるマネジメントが最優先課題です。
地域金融機関の経営の皆さん、そのような認識をお持ちですか?
コメント
Amazonのベゾスは、公然と「株主価値は顧客価値に劣後する」と述べています。
もちろん長期投資の株主価値は、敬意を払われるべきものですが、それでも顧客価値に勝るものではありません。両立という曖昧な言葉ではなく、明確な優先順位が問われます。
サブスクリプションの長期継続利用を目指すなら、顧客価値の向上を磨き続けることは必須です。投資家にはとことん対話で臨むのが経営の仕事でしょう。
多くの地域金融機関は「フィンテックなんかよりも自分たちの方が顧客に近い」と、重大な過ちを犯していることに気づいていないのではないか、と危惧しているのです。スマートフォンが爆発的に広がり、その後Amazonで買い物をするようになったのは、ついこの10年の話です。副業が市民権を得たのも10年です。当たり前ではないことは、すぐに当たり前になります。
目に見えているはずの変化が、変化だと認識できていないということです。
アマゾンより、更にラストワンマイルが強いのが、アリババです。アリババは、テクノロジーを手段に、金融包摂をすると明言しています。私達がメガテックに学ぶところはたくさんあります。でも私達は、それを越える、誇りある金融を目指しましょう。
そうですね。
フィンテックに負けないよう誇りある人の金融を目指しましょう。