最近、公表されたいくつかの地域金融機関の事業計画を見ての感想です。
相変わらず、「M&Aや資産運用のフィービジネスで増益を目指す」といったような従来の延長線上、平時のものが並んでいます。オイオイ。
～M&A支援……そもそも事業者は信頼がない金融機関に相談するでしょうか。まずは信頼関係の再構築が先です。新型コロナウイルスへの迅速な金融支援こそが信頼を回復する試金石なのですが、これらの金融機関の対応を見る限り、本気度が足りません。
～資産運用支援……いつも同じことを言いますが、この業務は絶対不可欠です。地域金融機関はこの業務から逃げてはいけません。しかし、これを「増益の柱」と捉えることは間違いです。この業務の経験がなく、理解のない経営陣ほど、資産運用支援で収益を目指すなどとしゃーしゃーと宣う。辟易とします。
直近の欧米政府が発する施策を見ていればわかるのですが、今は戦時です。わが国だけが免れるとは思えません。
崩壊の危機に直面した地域経済/地域社会をいかに支えるか、そのためには資本の毀損をも覚悟した、乾坤一擲の手を打っていかねばなりません。
チコちゃんに叱られる!