6日のブログ「おカネのドクターも身を削るべきではないか」で、コロナウイルスと命をかけて戦っている医療現場を他人事ととらえるのではなく、おカネのホームドクターも口だけじゃなく本気でやれ‼️と、自らの自戒も含め、喝を入れました。
そこで、おカネのホームドクターこと、地域金融機関がやるべき中小小規模事業者向けのコロナウイルス対策を4つのステージにザックリと整理してみました。(1月18日の松江市での再生屋シンポジウム でお世話になったプロフェッショナルたちの助言を得ました)
◎ステージ・ゼロ (→レイジーバンク):
危機対応は公的金融の役割とばかり、アリバイ作りでお茶を濁している。融資の条件変更には消極的 、嫌々応じても条件変更手数料をガッツリ徴収。自らの体力低下 (含み益激減) により追加的信用リスクが取れないことを理由に、ノーリスクの融資 (セーフティネット保証4号のような) しかやらない。
◎ステージ① (→P/L対応):
顧客の切迫した状況に対応し、公的金融実行までのつなぎ融資はもちろん、プロパーで P/L悪化に対応したニューマネーも出す。鳴り物入りのゼロ金利でも借入に躊躇する事業者には「返せるように一緒に頑張りましょう」と本業面での支援で汗を流す。
◎ステージ② (→B/S対応):
コロナウイルス戦争の長期化が予想される中、資本性融資やデット・エクイティ・スワップの検討も。ここは公的サポートは必須。言うまでもないが、本業面での支援は大前提。
◎ステージ③ (→ポストコロナ時代の絵を描く)
地元事業者の生産性向上、サプライチェーンの見直し等の対応、地元事業者の再編など、地域経済/社会を大きく変えていく上での牽引者となる。すでに某地域では、コロナウイルス戦争を契機として、地域金融機関の旗振りのもとで、半世紀にわたり犬猿の状態だったライバル企業がM&Aを検討する動きも出ている。
遺憾ながら、この期に及んでステージ・ゼロが多いのには実に噴飯ものなのですが、こういう地域金融機関はポストコロナでは間違いなく消滅しているでしょう。自業自得です。
ところで、
金融機関の皆さん、あなたの所属先は、どのステージにいますか?
金融機関以外の皆さん、あなたの地元金融機関は、どのステージにいますか?
コメント
お恥ずかしいです。
お客様には、コロナ禍は
コロナという名のバブル崩壊、全く新しい局面の到来とお話しをしておりました。
その先にある、サプライチェーンの見直し等々、発想力が欠落しておりました。
自戒(私個人、私が所属する組織)とともに
喝をいただきました。
地域の新しい夢を考えます。