東洋経済オンラインの記事、
「銀行がコロナ危機の対応でしてはいけない思考~金融庁長官は金融機関同士の連携強化を重視 | コロナショックの大波紋 」
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https://toyokeizai.net/articles/-/347692
遠藤長官のインタビュー記事ですが、ワタシは最後のパートが一番重要だと思います。
「地域金融機関が金融危機の時に倒れるのは(預金の取り付け騒ぎなどで)資金繰りがショートするからだ。今は金融危機ではないから、金融機関として金融の仲介機能を存分に発揮してもらいたい。ただ、全体の経済が落ち着いてきたときには、金融庁のミッションとして金融機関の健全性を見ていく。」(本文より)
「横軸(金融仲介)あっての縦軸(健全性)」ということですね。
地域金融機関の金融仲介機能は、「資金仲介」と「事業支援」の両輪だと思います。
ワタシは金融庁の政策評価委員をしているのですが、常にこの点を注視しています。
金融仲介(もちろん資金供給と本業支援の両輪です)をおろそかにすれば、地元企業の廃業や倒産が増加します。コロナ禍は地域金融機関の最大のリスクが地元事業者の「事業継続の断念」にあることを知らしめました。
このリスクを回避できなければ金融機関の収益基盤が崩壊します。
そうなると金融危機です。医療崩壊と金融機能崩壊が起これば地域は壊滅します。