週末に中小小規模金融の最前線で戦っているXさんの話を聞きました。
製造業の企業城下町、建設業、宿泊業などの具体的な事例(実名なし)に、改めてコロナ禍の凄まじさを痛感、背筋が冷たくなりました。
夏場までの資金繰り対策にはひとまず目処をつけたものの、このままでは廃業の嵐を食い止めることはできません。
なにしろ中小企業の経営者の平均年齢は70歳超といわれています。70歳を過ぎてからの追加的な借金に躊躇するのは自然の流れと思います。(自分に置き換えても)
事業者自身だけでなく、豊富な情報ネットワークを擁する地域金融機関、信用保証協会、中小企業支援機関、さらには地方公共団体が一丸となって、ウイズコロナ・ポストコロナの地域事業者、地域コミュニティの生き残り策を真剣に考えねばならないのです。
「総力戦です」
Xさんの話の締めの言葉です。
ゼロゼロ融資などで資金をつけて一丁上がりの地域金融機関は少なくないのですが、それでは地域金融機関としての責務を果たしているとはいえません。
コメント
4月の上旬でしたかね?新聞に市中金融機関でも『ゼロゼロ』やることになる方向で検討中という記事が出たの。
その記事のコピーをもって、手当たり次第に『ゼロゼロ予約』に走り始めたの所が幾つかありました。
コロナ禍の『まずもっての資金』の資金がゼロゼロであって、『お得な商品』として売り込むもんでもないんですがね…
普段1%を切る金利競争でしのぎを削ってるモノ同士にしてみると100%保証で、金利も1%強の補給を受けられるのは、自分達にとっては『お得な商品』なんでしょうね。故に奪い合いと、予約合戦になる。
まぁ金融村の色んな理屈や言い訳もあるのでしょうし、金融システムこそが世の中の中心という自負もあるのかもしれませんし
また、中途採用の再生屋が何をいうか!と咜られますが
業界全体が『良識なし・将来性なし』のゼロゼロと、世間一般から見捨てられないようには、したいものです。
責任感なし、矜恃なし、のゼロゼロ融資です。
補助金経済が蔓延するとヒトが育ちません。断末魔です。