10日付けフィナンシャルタイムズ(FT)のジリアンテットさんの論稿「ESG 実は高リターン」の邦訳(15日の日経朝刊)を改めて読みました。
テットさんは2000年から数年間、FTの東京支局長を務め、2004年にはバブル崩壊による邦銀破綻などを描いた「セイビング・ザ・サン」を著作しています。
https://nikkeibook.nikkeibp.co.jp/item-detail/35092
本稿によると、新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で昔からある仮説がいくつも覆されており、その一つが多くの投資家による「ESG投資はリターンが低い」という見方なのだそうです。
~今年1~4月、ESG格付けの高い米大企業を追跡する「S&P500ESG指数」のリターンは、普通のS&P500種株価指数を0.6%上回り、米国外でも米MSCIの「新興国ESGリーダーズ指数」とアジア企業に大きな比重を置いた「ACアジアESGリーダーズ指数」が「親指数をそれぞれ0.5%、3.83%上回っている。(同記事より)
~ブラックロックの分析では、同じ期間に世界中からえりすぐったサステナブル(持続可能)関連の株価指数の88%が、一般的な指数を上回る成績を残した。(同記事より)
大変興味深い具体例もありますので、お読みになっておられない方は是非とも目を通されるよう、オススメします。
コメント
私もジュリアン・テットのファンです。彼女のバックグラウンドは文化人類学で社会事象を人類学的に分析するタッチが大好きです。それで日本版のテットということで立命館大の小川さやかさん(その日暮らしの人類学など)を橋本さんと訪ねたりして、運動体東京にも来てもらったのです。