日経フィナンシャルに橋本卓典さんの「銀行飛び出した革命児の挑戦 天間幸生氏(下)」が掲載されています。
8月5日の続編です。
~「RCGは海外に拠点を構え、日本語対応が可能な担当者を顧客ごとに配置し、市場調査、会計、税務、代金回収など貿易実務全般をサブスクリプション方式で提供する。(中略)いわば、中小企業の『海外事業部』をRCGが格安で代行するということです。海外出張経費を大幅に削減しつつも、海外に低リスク、低コストで挑戦できるチャンスをつくりたい」と天間。(同記事より)
似たようなことを考えている人たちや組織の話は時折耳に入ってくるのですが、天間さんのスピード感とパワーが群を抜いていることは、本稿を読めば一目瞭然です。
コメント
天間さんの根っこは、お役立ち。お役立ちかどうかは相手が決める話です。天間さんは、相手のニーズに応えることにのみ、ひたむきに行動されます。これが強い。多くの地域商社がうまく行かないのは、ニーズを聞かずにひたむきに売ろうとしているからです。銀行、資産運用業も同じです。これまでの金融は、売り付け、オススメから入っていました。遠藤前長官は、銀行を八百屋のように利用者が選べるようになれば、と指摘しました。心理的安全な距離感はその通りですが、実際には八百屋ではなく、ご要望のものを買い求めてくる・用意するという「御用聞き屋」に徹するべきなのです。余計なことにエネルギーを使い、余計なことをしているのです。金融サービス仲介業が始まると、売り付けモデルが大きく変わります。環境変化に気づかず、適応しようとしなければ生き残れません。天間さんの動きは、単なる地域商社と捉えるべきではごさらんのです。