本日のブログの続編です。
週末の勉強会。
借入過多で、複数の金融機関から借り入れており、信用保証協会の枠を目一杯使っている中小企業の事業再生の話がありました。
取引金融機関は多いのですが、突出したところはなくドングリの背比べ。この企業の全容を把握している金融機関はありません。
よくあるパターンです。
そういえば、かつてワタシの付き合いのある地域金融機関で融資先がサドンデスに陥り、寝耳に水でドタバタになったケースも、このパターンでした。
週末のこの企業の再生の話を聞いていて、信用保証協会の役割の重要性を改めて感じました。
信用保証協会は平成30年の業務の見直し以来、経営改善/事業再生支援に力が入っていますが、このケースでは企業の全体像が分かっている信用保証協会の出番です。
残念ながら本ケースでは、信用保証協会は影も見えませんでした。
信用保証協会の経営改善/事業再生支援は、地域によって大きな温度差があります。
信用保証協会の人たちには某信用保証協会の経営幹部のこの一言を肝に命じてもらいたいものです。
「コロナ禍で我々は二十数兆円の債権者(信用保証制度を活用したコロナ対策融資)となった。金融機関は我々に代位弁済すれば終わりだが、我々には逃げ道はない」
信用保証協会は黒子ではありません。
コメント
保証協会さんには、相当期待しています。立場として一番動けるような気がします。ただ保証協会さんにも県ごとに温度差があり、経営支援・再生支援のレベルの違いはあります。金融機関もまた同じで、また本業支援や金融のテクニックは、個人差も大きいのが現実だと思います。
そのような中で、ゼロゼロ融資等の止血処置が、予想より早く切れてくる可能性が指摘(早ければ1年半)されていますので、保証協会がリーダーになる地域(県)があればそこが、地域トップバンクがインフラがそろっていればそこが、案件を進める(仕切る)ことが、中小企業の価値向上に繋がるような気もします。
それこそ、半公的な金融機関の出番かもしれませんね。だから保証協会!なんだと思います。いや、当然信金さんも出番です。「時間ですよ!」です。(笑)