ゼロゼロ融資で信用保証協会の役割が改めて浮き彫りになりました。
小規模事業者でも複数金融機関との取引が当たり前の世界では、当該事業者の全容を把握しうる立ち位置にある信用保証協会の姿勢が非常に重要になっています。
信用保証協会は、ゼロゼロ融資実行後の伴走支援(資金繰りのみならず本業面も)を行う「覚悟」がある金融機関をしっかりと見極め、「覚悟」のない金融機関からの申し込みに対しては毅然として注文をつけねばなりません。
そして自らも事業者の経営改善、事業変革、事業再生の支援を率先してやらねばならないのです。
しかるに単に右から左へ保証して一丁上がりの信用保証協会が、いまだもって多数派なのはなぜか。
信用保証協会の活動状況を深く掘り下げて、それを報道するメディアもない(世論が監視していない)ことが一つの要因かとも思うのですが、どこにも回答がないので、業界の事情通に質問してみました。
「地元のトップバンクにおんぶにだっこしていれば、信用保証協会の経営は安泰だ、という考えが昔からあります。そういうところは、お客様目線なんて二の次で、とにかく自らの協会の経営の安定、それしか考えていません。『経営支援』なんて、意味も解らないし、どうすればできるなんて考えたこともないでしょう。」
なんだぁ、単にレイジーなだけなんですね。使命感よりも保身、顧客無視。ひどいものだ。
「保証料は誰からいただいているのか」という視点が完全に欠落しています。
友人の有野さん(「甲斐の虎」さんです)の言葉が思い出されます。(詳しくは下記ブログを)
6日のブログ「暗黒地帯」で「地域金融機関Xの許可を取ったか」と確認する呆れた信用保証協会職員のことを書きましたが、こういう輩は誰が保証料を支払っているか考えたこともないのでしょうね。
地域トップバンクが保証料を支払っていないことは確かです。