早期退職が止まらず、新卒採用に苦慮する多くの地域銀行。
その背景にあるのは、経営理念から乖離した経営、顧客本位とは程遠い自己中心の経営です。
法人取引、すなわち事業者の企業価値向上を目指す「資金繰り支援と本業支援」のコンビネーションの方は、コロナ禍もあり、経営理念や顧客本位の業務運営に戻そうとの意思は少しずつ感じられます。(金融機関によってかなりの温度差があることは否めませんが)
ところが個人向け営業となると、ほとんどの地域金融機関は旧態依然のプロダクアウト。
「接客」と「金融商品」と「コンプライアンス」の研修をやって、あとは行ってこい❗️
でも、共働きが主流となったいま、面談ができる訪問先は高齢者ばかり、資産形成層とは会うことすらできません。
それでノルマ的に販売実績を求められる。辞めたくなるのは当然の流れ、そんなところで働こうと思わないのもよく分かります。
前世紀からの古めかしい個人向け営業体制、早期退職と新卒採用不振の直接的要因はここにあります。
お客様に新様式と言いながら、金融機関サイドの個人向け営業が新様式にならず、それを放置している限り、少々の給与をあげたぐらいで、早期退職の流れに歯止めはかからず、新卒採用の苦戦はおさまりません。