🚩過去の延長線上に未来はない

20日の日経、TOTOの木瀬もと社長の「私の履歴書」第19回には、同社の「未来の視点から根本を考え抜く改革」が書かれています。

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20210620&ng=DGKKZO73021800Y1A610C2BC8000

~この思考は今ある商品をどう改良すればいいかを過去の経験からは考えない。「これは何のためのものか」と目的を考え抜き、出てきた結論をさらに「何のため」と問うことを繰り返す。そこから結論=理想の姿、「こんなものがいい」「こんな技術がいる」を導き出す。極端に言えば「こんなもの無くてもいい」という結論になることもある。そしてすぐに実現できそうなもの、5年後、10年後、もっと先までかかりそうな理想の姿と並べていくと、未来からの視点で新しい価値を提案できる思考が身につく。(中略)お世話になった日比野先生の「過去の延長線上に未来はない」という言葉は私の背骨になる。「こうありたい」と描き、未来からの視点で新しい価値を提案し、実現していく。「10年後の姿を描き、そのためには5年後には、3年後にはここまでやらなくてはいけない」と考える。(同記事より)

地域金融機関の中長期の経営計画で欠落している視点です。

未来からバックキャストする議論ができない人(しようとしない人)たちだけで戦略を練り、計画を作っているからです。

入院/リハビリ生活以前のように、全国を飛び回って膝詰めで話すことはできなくなりましたが、いまでも地域銀行から中期経営計画に関する相談を受け...

「分かっていてもどうしていいのか、、、」と本音を漏らした地域金融機関の役員さん(正直なところには好感が持てましたが)がいましたが、それは「分かっていないということです」と思わず反応してしまいました。

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