7月30日の日経電子版記事「試練の東北地銀 フィデアHDの模索㊦」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC265O20W1A720C2000000/
の中にあった次の文言にはビックリしました。
真偽のほどは知るよしもありませんが、これが決断要因のひとつとは、、、
~東北銀のフィデアHD傘下入りの決断には、22年4月に予定される東京証券取引所の市場再編の影響も取り沙汰される。最上位の「プライム市場」の上場基準として発行済み株式の時価総額が100億円以上などと定められているが、東北銀は約95億円にとどまる。
さて、
その東京証券取引所・プライム市場ですが、7日の日経朝刊に次のような記事があります。
~東証プライム、地銀に試練 「上場基準満たす」8割、人材集めの看板 情報開示は重荷
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20210907&ng=DGKKZO75501970W1A900C2EE9000
~「東証1部」の看板は、地方における中核的な存在として威厳を示したい地銀に重みをもたらしてきた。地元の優秀な学生を集めるうえでも重視する地銀は多い。金融庁の幹部は「非上場の信用金庫や信用組合でも、活動がしっかりしていれば信頼を得ているし、人材も集まる」と指摘する。体面にこだわり、身の丈を超えた負担を背負い込むなら本末転倒だ。(記事より)
この金融庁幹部の指摘に100%同意します。
「株式市場の役割」、それ以前に「資本の意味」が本当にわかっているのか、と思ってしまうようなエクイティファイナンス・リテラシーの低い地域銀行の経営者は思いのほか多い、
これがワタシの認識です。
「負ののれん」の意味もわかっていないのでは?、いままで何度も感じたことです。
6月に改定したコーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)では、プライムの上場企業に重い課題を要求しますが、ここで求められるレベルの情報開示やガバナンスに対応できないのなら、プライム市場はおろか、そもそも「なぜ上場しているのか」を自問したほうがよろしい。