本日の日経朝刊の記事「みずほ、問われる企業統治 システム軽視・外為法違反、再発の懸念拭えず 」のなかの、
~6月に社外の弁護士などで構成された第三者委員会の報告書でも、組織の持ち場を超えて意見を述べ、積極的に連携をするなどの行動が「高く評価されず」「間違いがあれば大きく評価を下げるような企業風土」とトラブルをカバーし合わない土壌が指摘されていた。
という箇所で目が止まりました。
みずほFGは合併を経た巨大組織なので、組織の持ち場を超えて連携する行動やそのことの評価を行うことの難しさや抵抗感は想像に難くないのですが、
それほどの組織規模もなく、再編を行ってもいない地域金融機関においても、みずほFGのような組織運営に陥っている事例は数多く思い当たります。
言うまでもなく、こういう企業風土に踏み込むには、生え抜きの経営陣だけでは難しく、ダイバーシティの効いた社外の人間の関与が不可欠です。
コメント
組織風土をつくることは、ペーパーに書き込む「経営戦略」以上に重要かもしれません。組織風土は経営戦略を何とかしてくれますが、ペーパーの「経営戦略」は組織風土を何とかしてくれません。故に、組織風土に取り組まない経営戦略は図面遊戯に過ぎないということです。