🚩身内だけで企業風土を変えられるか?

「顧客より当局、みずほ迷走~外部頼みの改革不発 頭取に加藤氏、新体制の課題重く」

本日の日経朝刊の記事ですが、

~背景にあるのはみずほの企業風土だ。金融庁などから言われたことだけやればいい、という空気が醸成されていった。「顧客や従業員より当局ばかり気にしているじゃないか」。システム障害の対応を進めるなかで、ある社外取締役はこう言い放った。金融庁は26日に出した業務改善命令のなかで「言うべきことを言わない、言われたことだけしかしない姿勢」と異例の文言で問題の真因を指摘した。

~みずほは02年のシステム障害の後にまとめた再発防止策で、新しい企業風土を確立すると誓った。11年の東日本大震災後の障害でも重ねて企業風土の再構築を掲げた。だが藤原頭取は26日の記者会見で「企業風土の指摘を(金融庁から)受けたのは全て私の反省点。変えるのは容易ではなく、やりきれなかったことが多かったと反省している」と振り返った。

~システム障害の検証を実施した第三者委員会はみずほを「危機対応力が弱く、問題解決の姿勢も弱い」と指弾し、それを「企業風土」と断じた。(中略)企業文化を根底から作り替えるという地道な作業を進めるほか信頼回復の道はない。

(いずれも同記事より)

2002年より「企業風土の再構築」という文言が出てくるのですが、内部の人たちだけで企業風土を変革することの難易度の高さは言うまでもありません。

ワタシ自身、いろいろな金融機関に関与していてそれを実感しています。

みずほといえば、錚々たる社外取締役の人たちによる強力なガバナンスのイメージがあるだけに、やはり執行サイドの首脳部を外部から招聘しない限り難しいのではないでしょうか。

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