「スタジオゲストの話が画像の解説になっていない」、
正月の天間さん、奥山さんの番組もそうでしたが、スタジオゲストの話が、画像の内容とズレまくっていました。イヤハヤ、、、
今晩の「クローズアップ現代」です。
画像は大阪信用保証協会と城南信用金庫/奈良中央信用金庫による伴走支援の話。
昨年12月に大阪の地域金融変革運動体(関西)でご一緒した、有本さん(大阪信用保証協会)や中田さん(奈良中央信用金庫)が登場したときは、大変嬉しく思いました。大阪信用保証協会の玉城さんの説明も的確です。
ところが、スタジオゲストが喋り出すと、なんと抜本処理・抜本再生の話。
ゼロゼロ融資の過剰債務問題解決のキーパーソンが「弁護士と公認会計士」との発言を聞いて、椅子から転がり落ちそうになりました。
伴走支援を必要とする事業者が1000社あるとすれば、抜本処理の話に行くのは数社といわれています。いわゆる千三つの世界です。弁護士や会計士が登場するのは千三つのところです。
千三つの話を延々と語るのは画像の趣旨とは全然違うし、だったら抜本再生を専門的に担う機関にフォーカスして画像を作れば良いのです。
番組の題名からすれば、抜本手続きの話を延々と語るのではなく、伴走支援について深掘りした解説をすべきです。
キーワードは、「長期戦を覚悟」、「中小企業支援者たちによる総力戦でPL改善に注力」、
そのなかで核になるのは、ゼロゼロ融資で実質的に地域で最大の与信リスクを抱えることになった「信用保証協会」である。
このことを言わなければ、意味がありません。
蛇足ながら、事業者と日常の取引関係のない弁護士や会計士は、伴走支援からは遠い存在です。キーパーソンではありません。
コメント
信用保証協会の支援が中心かと思いましたが、何かゼロゼロを受けた企業が悪いみないな印象でしたね。ゾンビ企業の何たるかを示さず、再生だの処理だのでは、生きている中小企業が浮かばれません。生(活)かすには、伴奏支援・販路支援・人材支援などの具体を示さないと駄目でしょう。42兆円が問題なのではなくて、もしこれがなかったらどんなことになっていたのかの評価をすべきです。中小企業再生支援協議会・中小企業活性化協議会の実態を分かっての発言なのか疑問です。原稿をチラチラ見ながらでは、説得力もなく、MCの質問に数秒間絶句などというのもあり得ません。倒産が増えているフリップも縦軸が怪しかったですね。
NHKの多くの番組の作り方や構成がなにか民放的になっているように思います。
クローズアップ現代も昔のものとは大きく違ってきていますよね。
国家予算を使い更に受信料を取って作られる番組とは思えないもんが本当に多いように感じます。
そして今回のクロ現の締が「キーパーソンが弁護士・公認会計士」にはビックりです。
「抜本処理、抜本再生にお詳しい」ということで、「中小企業の損益改善にお詳しい方」ではないということなのでしょう。国も(金融機関も)この領域は極めて苦手で、ずっと避け続けています。「時価ではなく簿価としての債権債務関係&低金利こそ企業支援」という人口増加&高度経済成長時代の「スタンダード」から抜け出せていない人が陥りがちなパターンです。(本件とはズレますが、合併特例で「貸出金利を上げていないか確認する」というのも甚だしい時代錯誤、これも成長期&人口増加時代の思考だと思います。今は持続可能性が問われているのですから、企業育成力(付加価値率)、地域への租税公課貢献度を指標として計測すべきではないでしょうか。。。)
キーパーソンが企業支援者ではなく、「弁護士・公認会計士」というのは驚きました。もちろん、企業支援のキーパーソンではなく、債権カットありきでおっしゃっているのでしょうが、だとしても再生協議会(活性化協議会)案件になると数百万円の専門家費用を小規模事業者が捻出できないのが、今回のコロナ問題です。敢えて取り上げるなら「弁護士・会計士・不動産鑑定士は数十万円でDDを受けてくれるかが、鍵です」と締めくくるべきでしょう。まさか、弁護士・会計士・鑑定士の専門家費用も税金ですか・・・?