昨日の終値ベースでPBR0.5倍越えとなっている地域銀行は3行。
その一つである北国FHDの株価上昇、その背景について、7日の東洋経済オンラインが発信しています。
「石川県の地銀が放った『3本の矢』に市場が釘付け」
https://toyokeizai.net/articles/-/614088
~2021年10月1日、持ち株会社へ移行した際の株価は約2000円。以来ほかの地銀を尻目にジリジリと値を上げ、今年の8月下旬には一時5000円を超えた。(記事より)
『3本の矢』と同社の株価上昇については旅芸人ブログでも何度か触れていますが、
東洋経済オンラインの記事では、下記の箇所に注目しました。
~北國がこれほどまで株価の引き上げにこだわる理由は、投資家の注目を集めるためだけではない。株価が高ければ、株式交換によるM&Aの際に有利になる。少ない株式で相手方の株式を多く取得できるからだ。「(提携、買収先とは)われわれが築き上げた事務効率化やシステム運用などのノウハウをシェアしたい」。杖村修司社長はそう意気込む。北國が念頭に置く投資対象には、同業の地方銀行も含まれている。(記事より)
そもそも事務効率化やシステム運用は資本統合せずとも業務提携(シェアードサービス)で可能です。資本統合を行った地銀を見ると、過剰人員の問題で苦労しており、ここが再編の最大のハードルだと思います。
賢明な杖村さんのことですから、投資対象として念頭に置いているのは、地方銀行というよりも規制緩和を踏まえた他業態のように思えるのですが、どうでしょう。