昨夕の日経電子版にあった中日信用金庫のゼロゼロ不正に関わる業務改善計画についての感想です。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD317JW0R31C22A0000000/
~特定の役員への権限の集中を防ぐ体制を整え、理事会に助言や提言できる外部の専門家を交えた「経営諮問会議」を設ける。さらに収益や預貸金残高に偏重していた行員の評価基準を見直す。コンプライアンス研修に力を入れ内部通報できる外部の窓口も置く。(記事より)
業界の事情通の方々によれば、「そもそも中日信用金庫には協同組織金融機関らしさがあった。それが短期的な収益だけを追いかけるプロダクトアウトモデルに変容した。」
経営管理、コンプライアンスは当然のこととして、業績評価をテコ入れするだけで、元に戻すことができるのでしょうか???
コメント
難しい問題ですね。根本的な原因は経営ポリシーに関わるところだと思います。
トップの経営ポリシーが企業文化まで波及したことによって起こった問題ですから、「
環境を変える」ような対処療法では根本的かつ短期的な改善は困難であろうかと。
一番良いのは外科的手術、つまりトップを中心に経営陣の入替が必要であると思います。外科的手術とそれを維持していく対処療法(環境整備)が相まってこそ中日信用金庫の再生はあり得るのかと。
とにかく、昨今は「モノ言うステークホルダー」が少なくなったことにより、あたかも個人商店と勘違いしている金融機関経営者が多くなっているように思えてなりません。
金融機関以外の企業もそうですが、「企業は社会の公器」であるということを十分に認識した企業経営者が育っていってもらいたいと思います。