「コスパ」の意味がわからない人はほとんどいないと思いますが、「タイパ」は?
タイパは時間の効率化。無駄な時間は省く、動画の倍速視聴はその典型のようです。
旅芸人ブログでは、リレーションシップバンキングが効率性に過度に傾斜すべきものではないことを繰り返し発信していますが、地域金融においてはコスパ、タイパという物差しが強く出ると根幹が崩れてしまいます。
タイパとして思い浮かぶのが、雑談。
お客さまとのコミュニケーションにおいても雑談は必須ですし、経営陣の雑談がなくなると危険信号だとブログ↓でも書きました。
15日の宮崎日日新聞「日曜論説」で、樋口経済部長論説委員が、タイパとは相容れないものとして、「企業経営に欠かせない信頼」を上げています。
~リーマン・ショック後の2010年に公的資金の注入を受けた宮崎太陽銀行(林田洋二頭取)が、期限を2年4ヶ月早めて完済できたのも信頼あってこそ。(中略) 一見遠回りに見える本業支援に時間をかけて取り組んできた成果だ。(記事より)
大いに共感します。
コメント
コスパもタイパも本当は真理であり、問題は何を「効率」とするのか、という観点かと思います。
資料作成、報告のための会議、事務処理は、「仕事」ではなく「作業」に過ぎず、それこそ時間の無駄です。
顧客の付加価値となる課題解決の考案にどれだけの時間を割くことができるのか。これこそ「仕事」であり、時間を割かねばならないポイントです。そのための会議であれば分かるのですが。
本当の問題は「何を無駄」と認識し、行動するか、ですね。