セゾン投信の中野晴啓会長CEOの退任に関する記事が数多く出されていますが、
12日の日経ビジネスの記事、「『あなたでは大きくならない』 セゾン投信、中野会長“更迭”の内幕」のなかにある澤上さんの言葉が心に響きました。
~中野氏がセゾン投信を立ち上げるにあたり、大きな影響を受けたのが日本の直販投信のパイオニア、さわかみ投信創業者の澤上篤人氏だ。澤上氏は6月7日に自身のブログを更新。「運用会社の社会的責任」と題し、クレディセゾンがセゾン投信の残高を拡大するよう働きかけているという今回の問題に関する報道に「資産運用ビジネスの社会的責任や道義という本質からは、大きく逸脱している」「そもそも大事な虎の子を託して資産の増加を期待する投資家からすると、預かり資産の増加競争など望んでいない」と苦言を呈した。(記事より)
かつて、
地域を越えた資本統合で、規模が地銀の中で○位になったとの新聞報道を見て、
「事業者は他県の銀行と資本統合してまで規模が大きくなり、地銀ランキングが上がることなど望んでいない。地元事業者を支え続けてくれることこそ我々が求めることだ。」
と苦々しくつぶやいた企業経営者の顔が頭に浮かんできました。
蛇足ながら、いまから30年近く前、セゾングループのある会社のトレジャラー時代の中野さんが、我々の提案に真剣に耳を傾けてくれたことを思い出しています。
コメント
会社が本来の事業使命を忘れ、会社の見栄えやガタイを大きくすることだけに経営の目的を置いてしまうと、顧客にも社員にもいずれ愛想をつかされますよね。
ありがとうございます。そもそもプラットホームが間違っていたことが露呈しました。