事業者支援を行う上での重要な突破口として注目度が高まる『業種別支援の着眼点』(虎の巻)ですが、
実際に作成に関わった方たち(「偽鞍馬天狗さん」や「アレオレさん」たちではありません)から真意をうかがっての感想です。
従来、役所から出されるものには、つべこべ言われないような完璧性に重きが置かれており、運用段階での解釈がポイントになりました。
それに対し、「虎の巻」は(ある方いわく)零戦の如きもので、ギリギリまで削ぎ落としたスケルトンであり(でも、一本一本の骨には無駄がないところがすごい)、それぞれの利用者が「お客様の状況と相談の上、これを作り変えてください」というものです。
まさに利用者の力量次第。
このような挑戦的なものを『出そう』と考えた金融庁に拍手だと、ある方が言ってましたが、まったくその通りだと思っています。
コメント
これは重要な地域金融行政の転換だと思います。すなわち、検査マニュアル終了後、事業性評価、ベンチマークと模索が続いたのですが、コロナ禍も相俟って、「押しつけ&金融庁報告管理型」(形を変えたマニュアル行政)ではなく、超現実主義型へ一気にシフトしました。地域金融行政も質的転換をしている訳です。かつて、これほどまでに現場の使い勝手、負担、金融庁報告ではなく地域での実効果を鑑みた政策はなかった、と思います。「上位地銀だけがキャッチアップできれば、下々の下位地銀、信金信組も何とかなるだろ」みたいな、人口増加時代の時代錯誤な行政運営では済まなくなったということだと思います。今週、そんなコラムも書きます。
橋本さま
そのコラム、読みたいです。
楽しみにしています。
多胡