松江シンポジウム2020から18日で4年になります。
全国の金融機関、信用保証協会、支援団体において中小小規模事業者の経営支援、事業再生支援に関わる人たちのネットワークが、このシンポジウムを契機に一気に形成され、燎原の火のごとく全国に広がっていったといっても過言ではありません。
検査マニュアル廃止により、事業者の再チャレンジが容易になった時点で、先鞭を切った島根県信用保証協会の慧眼は素晴らしいと思います。
1ヶ月後にはコロナ襲来となり、このシンポジウムの開催は絶妙のタイミングでした。
シンポジウムでパネラーを務めた3人のその後の活躍ぶりは、皆さんご存知の通りです。
コメント
今や「伝説」と称される松江シンポジウム2020に参加させていただき、心からの感謝を申し上げます。
このシンポジウムは、まさに僕の人生の転機となりました。地域金融に関する新たな視点と知識を深めることができ、その価値は言葉では言い尽くせないほどです。この学びの場を提供してくださったことに、心からの感謝を捧げます。
そして何よりも、このシンポジウムで出会った各地の金融機関・保証協会の皆さまとの交流は、僕の心に永遠に残る貴重な宝物です。一緒に過ごした時間、交わした会話の一瞬一瞬が、心に深く刻まれ、生涯忘れることはありません。皆さまとの出会いは、現在の活動においても大きな刺激となり、新たな情熱を呼び覚ましてくれました。
今後とも、松江シンポジウムでの経験と出会いを胸に、地域金融の発展と中小小規模事業者のサポートに向けて、情熱を持って取り組んで参ります。このような意義深い機会を与えてくださった、島根県信用保証協会の皆さまと多胡先生に、改めて深い感謝の気持ちを表します。
奥山さんのお話、
「支店長として厳しいお客さまのところにしか行かない」
しびれました。
諏訪信用金庫さんの「鉄の掟」も素晴らしいです。
多胡
本当にあっという間に4年が過ぎました。そしてまさか翌年から御当地に行くことになろうとも想像すらしてませんでした。
色んな部分で起点になったシンポジウムだったと思うのですが、直後のコロナ禍を考えると、組織や立場を超えて、知見やノウハウを共有していこうという流れの起点になったと私は感じています。
特定の金融機関が、ある一時期にやった考え方や、個人的な武勇伝、承認願望からくる批判や批評に依拠するものでなく、島根シンポジウムのあり方がその後の各地のシンポジウムや勉強会の雛形であり起爆剤になったと思っています。
島根シンポジウムもそうですが、その後各地で様々な形で開かれたコロナ禍における事業者支援のシンポジウムや勉強会で聞かれた数多くの、意見、疑問、質問、知見、経験が、その後『業種別支援の着眼点』にもふんだんに反映されていくという意味でも大きな効果があったと感じています。
行政のやり方、あり方、過去のスタンスに文句をいうのは簡単ですし、特定の金融機関や特定の人々の意見が反映されていないことをもってして、金融行政はなってない。と批判するのも、まぁ簡単なことです。
しかし、ことの成否は別として、知見の1つ1つが、会計学的、もしくは融資審査の目線として完全無欠に合っているかは、私ごときが審判はできませんが、少なくとも島根シンポジウムを起点に始まった、各地各所に散らばる知見を、集めて紡いでいくということに理解と支援をしてくれた金融庁や各地財務局、そして各県の信用保証協会さんには深く感謝したいと私は思います。
兎角、監督官庁や保証協会には『虐げられた』とか『どうせアイツなんて』と陰口を叩くのが、1人前の訳知りの金融マンなのかもしれませんが、金融機関同士だけでは、決して作ることのできない枠組を支援してくれた事には、率直な感謝があって良いと思います。
そういう意味でも、その潮流の原点の1つであった島根シンポジウムを企画運営した全ての方々に最大限の敬意をはらいたいと思います。