昨日のブログ、「慧眼~松江シンポジウムから4年」
早速、パネラーとして登壇した奥山真司さん、伊藤貢作さんから嬉しいコメントが入ってきました。
まずは、是非ご一読を。
お二人の話、さらには個別にいただいた多くのご意見を読んで、松江シンポジウムが、
~ポストコロナに向けた事業者支援のキーワードである「総力戦連携」へとつながっていったこと、
~事業者支援のための「知見共有」、それが発展する形で「業種別支援の着眼点」へと結実したこと、
その意義は非常に大きいものと改めて思いました。
ちなみに「知見共有」・「業種別支援の着眼点」の金融庁での元締めは、パネラーのひとり、渡辺茂紀さんです。
そして、
橋本卓典さん(松江シンポジウムのファシリテーターです)が指摘するように、
「業種別支援の着眼点」は「地域金融行政の重要な質的転換」を明快に示すものであります。
松江シンポジウムは地域金融変革の源流といっても過言ではないでしょうか。
主催いただいた島根県信用保証協会の小林淳一会長、小野拳さんをはじめ皆さんに深く感謝するとともに、あの日、松江で会った皆さんの顔を一人ひとり思い浮かべています。
コメント
コロナ禍が本格化する前に、損益改善の「具体」とは何か、にいち早くフォーカスした画期的シンポジウムでした。時代の転換点であったというご指摘は、まさに正鵠を射るものです。
極論すれば、1年で損益改善ができないものは企業支援ではないと思います。単なる激励や応援です。
ややマイルドに言い換えても、再生可能性ある企業なのに1年かかっても損益改善の見通しが立ちそうな「打ち手」すら見つけられもしないというのはアカンのです。
人の思考や動きを変え、数字を動かせば、数ヶ月でもできます。着眼点を書いた伊藤さんとかブレイン&キャピタル・ソリューションズ黒澤さん、板橋モデル中嶋さんとか、できる人はちゃんとやってます。
「商流つくるのに数年かかる」という言説は、経営の意志を失い、本当に行き詰まった企業だけの話です。
業種別支援の着眼点は、伊藤さんもおっしゃるように「基礎中の基礎」です。この程度のことすら分からずに融資したり、支援だ、保証だと称するのは恥ずかしい話なのです。無論、「中小企業はこうだ」と能天気に報じるメディアも例外ではありません。
問われてるのは、損益改善の「具体」です。ついつい、この話から逸れたり、外れたり、部分最適なあるべき論にとどまりがちですが、「具体」から逃げてはなりません。