うんざりする暑い日には、北海道ローカル線の終着駅駅の雪景色でもと思い、まずはハカセから送ってもらった写真をご覧いただきます。
北進駅には、ARCさん(ハカセともども旅芸人の高校のクラスメイトです)も単独訪問しているようで、次のコメントをくれました。
「これほど周囲に何もない駅はなかった。周囲の丘に登っても人家はなかった。」
少しは涼しくなったところで、今日の乗り鉄紀行は、北進駅が行き止まり駅となっている白糠線です。
根室本線・白糠駅から北上する33キロのローカル線が白糠線で、1983年に廃線となりました。
行き止まりの北進駅は、さらに北を目指すぞとの意思表示をしたままわずか11年で舞台から降りたのです。
白糠線は白糠から北上し、北進から、池北線の足寄、さらには北十勝地区を横断し、新得と結ぶ壮大な構想があったようです。
1970年代末期、札幌からの夜行急行列車、長い旅路の終着駅釧路まで残り27キロ余りの地点での、ひとときの小休止。それが旅芸人の白糠駅の印象です。
当時、石勝線は開通しておらず、滝川、富良野、新得、帯広と停車するたびに目を覚まし、寝台車の窓から駅名表示板を確認したことが思い出されます。
石炭と林業の衰退とともに白糠線は役割を終えたのですが、いままたこのエリア経済は日本製紙の釧路工場の紙パルプ事業の撤退に直面しています。
地域金融機関の踏ん張りどころです。
コメント
ホーム待合小屋さえなく、北海道によくある乗降場の風情で、ホントに寂しい終着駅でした。
ハカセの2月の写真とは雪の量が違うので、ワタシはおそらく正月休みに訪れたのでしょうが、よくぞ辿り着いたものです。
蛇足:先ほど知ったのですが、さらに北を目指すぞ、の話は国鉄の記録にもあるようですが、これはどうも都市伝説のようで、二股中学校がS.27年に北進小中学校に改名したとあるので、北進名は地区には以前からあったようです。(由来は同じかもしれませんが)