地域銀行の決算発表とともに役員人事が発表されています。
新しいトップも登場、その中には異彩を放っていた若いころの姿を存じ上げている方もおられ、いよいよ本命の登板と応援モードになっています。
実は、
今回の役員人事を見て最も期待が大きいのは、島根銀行の社外取締役として就任予定の名越昇さんです。
本ブログ2018年10月27日「ここまでやるか」、11月17日「続ここまでやるか」で書いたのですが、
島根県信用保証協会による地元企業の経営改善支援には26年の歴史があり、この分野では業界 (保証協会) のみならず、地域金融機関を含めてもパイオニアであることは、どなたも異論ないと思います。
関係者にうかがったところ、名越さんは、島根県信用保証協会で経営改善支援の業務を立ち上げたまさに当事者であるとのこと。
ワタシは名越さんとの面識はないのですが、島根銀行の「経営戦略の有効性」をしっかりと見ていく“マネジメント機能”を全面的に押し出した社外取締役として、ご活躍されることを強く祈念します。
島根県の中小小規模事業者のために、そして島根銀行の職員のためにも。
(社外取締役の“マネジメント機能”については、本ブログ 5月11日「教科書から逸脱した社外取締役といわれて10数年」をご参照ください)
コメント
5月21日、22日に島根銀行に行き、講演をいたします。お役にたてるよう、精一杯頑張ります。名越さんにお会いできるかな?
組織の前に人です。肝心の人なくして、いかなる組織も存立し得ません。いよいよ金融庁も組織に新風を吹かせ、変革を起こすキーマンに注目を始めたということですね。
硬化現象を起こした組織を変え得るのは、「変人」です。組織から放逐された者、外部に身を置いていた者、いずれもあり得ますが、何よりも「地域の元気」に思いを持った方でないと務まりません。
組織から精神的に「解放された個」は、己の出世や保身のために地域に犠牲を強いるような愚挙はしません。組織内で生じる軋轢を屁とも思わぬ強い信念を持った方こそが変化を起こします。若手が欺瞞に絶望し、早々と組織に見切りを付けて地域金融から離れていってしまっている「ヒューマンアセット崩壊現象」を一刻も早く食い止めていただきたいと思います。