昨日に続き、外部人材を劇薬に使う話を続けます。
歴史ドラマを見て思うのは、外部の人間を積極的に受け入れて、組織内に化学反応を起こしたのは織田信長だということです。
宿老の林通勝、佐久間信盛を無能との理由で放逐し、秀吉、明智光秀、滝川一益などの新参者たちをどんどん登用します。
本能寺の変の直前のおける 5人の軍団長のうち宿老は柴田勝家と丹羽長秀だけ、5人の役員のうち3人 (羽柴、明智、滝川) が外部人材という図式です。
子飼いの家臣を持たない成り上がり (たとえば秀吉) は別にして、重臣の過半数が外部というのに、歴史ドラマでは信長以外にはお目にかかることはありません。
外部から来たトップによる大改革となると、米沢藩の上杉治憲 (鷹山公) が頭に浮かびます。「なせばなる」の鷹山公は日向高鍋藩からの養子ですね。
「ならぬは人のなさぬなりけり」の地域金融機関の経営者は、地域のためにも早々にお引き取り願いたいものです。