山形在住の方から、興味深い話を聞きました。
「山形では地元紙よりもミニコミ紙の方が発行部数が多く、都市部の多くの人たちが読んでいて、とくに金融経済関係の質が高く、地元紙をはるかに凌駕している。」
聞くところによれば、このミニコミ紙 (山形コミュニティ新聞) の主宰者は大手経済専門紙からスピンアウトした人のようで、地域企業、地域住民の金融リテラシー向上が求められる時代、こういうメディアが存在する山形県民は幸せだと思います。
山形では地元デパートや上場会社が破綻し、経済界を中心に不安が高まっています。
その一つ、ラスクの「シベール」は我が家では御中元に使うなどファンであり、破綻したことは残念でなりませんでした。このたび山梨県の企業がスポンサーとなり、あのラスクが引き続き食べられることとなり、ホッとしたところです。
シベール破綻の顛末が山形コミュニティ新聞に掲載されていました。
https://www.yamacomi.com/7935.html
耳を疑う内容です。
顧客本位でない銀行は捨てられる流れの中で、このような金融機関がいまだに存在することに愕然としています。
地元事業者の不安が高まっているのもよく分かります。
コメント
「顧客本位でない銀行は捨てられる」流れに待てど暮らせどなる気配にないことについて、そろそろ目を向けるべきです。
未来投資会議とやらでは、顧客本位そのものともいえる、金融包摂しか選択できない地域金融機関も含めて再編が迫られています。
自らの財務改善のみに関心がある捨てられるべき地域金融機関は、このようなコミュニティ誌を昔の総会屋みたいな嫌がらせと地元では主張していることでしょう。地元マスコミはすべてこういう地域金融機関がおさえているから、捨てられるべきであると思っても本音は書けない。
捨てられるべきが、永遠に捨てられないからくりは、こういうものではないでしょうか。
再編という形で、金融包摂しか選択できない地域金融機関が捨てられたとしても、その抱えてきた金融包摂は、信用コストをカバーできる収益力がなかったとして、その信用コストを膨らませる原因となった(捨てられるべき銀行から排除された)取引先とセットで捨てられたと総会屋みたいではないりっぱなマスコミが報じることでしょう。
こんな地域金融でいいのでしょうか?
【迎合することはあっても、魂は売るな!】
6年前、拙書に、若手金融菅に向けて書いたメッセージです。
次のような考えに基づきます。
・・・・
裁量権を手にしなければ、何も変えられない。その裁量権を手にした時、自分の魂に従って判断し行動できる職員をどれだけ作れるかが、金融機関の生き残りにつながる。早く裁量権を手にするためには、迎合も必要な時がある。
・・・・
母体行では12年前(2013年に退職)より、非難を恐れず、若い有望な職員に言い続けてきました。
環境の悪化を考えると、地域金融には時間が残されていないのは事実のように思います。一方で、講演や研修を通じて、潮目が変わり始めた手ごたえも感じています。
確かに官邸主導の未来投資会議に対するマスコミ報道には違和感を感じます。しかし、臨界点も近いという気がしています。金融マンの中にも、行政官の間でも、専門家の間でも、確実に意識の変化が見えてきた・・・と考えるのは甘いでしょうか(笑)。
【迎合することはあっても、魂は売るな!】
6年前、拙書に、若手金融マンに向けて書いたメッセージです。
次のような考えに基づきます。
・・・・
裁量権を手にしなければ、何も変えられない。その裁量権を手にした時、自分の魂に従って判断し行動できる職員をどれだけ作れるかが、金融機関の生き残りにつながる。早く裁量権を手にするためには、迎合も必要な時がある。
・・・・
随分乱暴な考え方ですが、母体行では12年前(2013年に退職)より、非難を恐れず、若い有望な職員に言い続けてきました。
環境の悪化を考えると、地域金融には時間が残されていないのは事実のように思います。一方で、講演や研修を通じて、潮目が変わり始めた手ごたえも感じています。
確かに官邸主導の未来投資会議に対するマスコミ報道には違和感を感じます。しかし、臨界点も近いという気がしています。金融マンの中にも、行政官の間でも、専門家の間でも、確実に意識の変化が見えてきた・・・と考えるのは甘いでしょうか(笑)。
2重に上がってしまいました。前の方を無視してください。