《「うるさい監査役については再任しなかった」「何も言わない監査役を探してこいと言われた者もいる」。3月公表の日産自動車のガバナンス改善特別委員会の報告書は、元会長のカルロス・ゴーン被告が監査役によるチェック機能を排除しようとした過程をあらわにした。」》
6月24日、日経新聞の記事「強い監査役 機能取り戻せ」の文中の一節です。
社外監査役にしても社外取締役にしても、うるさいヒトは敬遠したいというのは凡人以下の経営者として当然の気持ちだろうと思います。
自分の経営に自信があれば、うるさい社外役員からいろいろ言われてもしっかりと議論を重ね、(感情的には面白くないとは思いますが) 自分が気づかないことには真摯に耳を傾けることができるはずです。
ツッコミどころ満載の穴だらけの、お粗末な経営者は、うるさい社外役員を排除するという行動に出ます。
「クビになったことで、社外役員としての職責を果たしていたことが証明された。クビは勲章、笑」
暗愚な経営者から、クビを言い渡された“うるさい社外役員”の某氏の言です。
コメント
今朝の日経にグーグルの社内調査結果として「組織における心理的安全性が重要」とありました。異論や少数意見への寛容性(あるグループではこれをAAPと言いますが)を確保するのは、トップの職責だと強く思います。さて、これを客観的に計測する方法でも考えますか。