数年前にノルマを廃止し、ビジネスマッチングでは全国の地域金融機関のなかでも長い歴史と卓越した実績を持つ金融機関Xの役員さんとの話です。
曰く、
「現場は誰も、お客さまにお金を借りてくださいと言わなくなった」
「まずはお客さまの悩みを聞くことから始めるのが当たり前に定着している」
「多胡さんの主張は、『現場が真の資金繰りを組織的継続的に行うからこそ、信頼関係が深くなり、お客さまから相談ごとが出てきて、それがソリューションビジネスにつながる』だが、真の資金繰り支援、すなわち金融機関である以上は、お金のプロとしての本分を貫く、そのことをいま改めて現場に徹底しなければと思った」
「ソリューションからの利益はまだまだ限られている。真の資金繰り支援を含む、お金のプロとしての活動から持続的な収益を上げることが王道だ」
まったくおっしゃる通りです。
金融機関Xと同一地域の地銀からは、持株会社だ、コンサルティング会社だ、などと威勢のよいアナウンスメントが出ていますが、空虚に響くだけです。