近代セールスの最新号に、諏訪信用金庫の経営改善の取り組み「事業者に向き合い共に経営改善」が、3ページにわたって掲載されています。
執筆者は奥山真司さん。
かつてトップが「お客さまの経営支援ができない人間は支店長のポストに就けない」と業界誌のインタビューで言及したのが諏訪信用金庫です。
早速、X信用金庫の幹部で、ワタシが一目も二目もおくT氏が、
「こういう活動、本当に信金の目指すところですね。」
とのメッセージを発信しています。大いに共感します。
前半の事例は「地元旅館への支援」。
昨年6月の諏訪リレバンサミットで、
「諏訪・蓼科・霧ヶ峰の観光は旧態依然だ」とバッサリやったワタシとしては、
~諏訪地域を「価格」ではなく「価値と魅力」で選ばれる観光地を目指していく。(記事より)
に心強いものを感じました。
もうひとつの事例は鉄鋼材加工業者。
創業以来、最悪の業況に悩む経営者が、金融機関に対し心を開いていくところがポイントだったと思いますが、それは以下↓。
本件では商工中金諏訪支店が、諏訪信用金庫と連携しています。(諏訪支店は、商工中金のなかでも、地元金融機関との協業が上手く機能している屈指の店舗というのが、4年間社外取を務めたワタシの印象です)
コメント
僕も胸襟を開いてお客様と対話ができる金融マン、金融機関でありたいと思います。
全てはそこから始まります。そこに至るまでの背景を察すると頭が下がります。
経営者の過去の栄光やプライド、今の不安、金融に対する疑心暗鬼など様々なことが想像されます。
全てを含んで超える人間性と技量が試されます。
日々精進、昨日よりも今日、今日より明日、ほんの1mmでも前進したいと思います。
「経営改善計画策定は外部専門家に委託するのではなく『私たち』が主導して行い」
ここが大切ですね。合実計画と言うとなまじ外部専門業者が作ったものでないとダメだという認識が金融機関にありがちですが、当事者が腹に入ったものでないとなかなかうまくいきません。
特に、それぞれの現場は千差万別の表情を持っているので、どんなにその業界に精通しているコンサル業者でも現場の考えを無視しては実行可能性が高い計画案は作れません。
諏訪信用金庫にエールです!