昨年末に郡上八幡の郡上おどりなど40余の郷土芸能が風流踊として無形文化遺産に認定されましたが、そのなかに奈良県十津川村の「十津川大踊り」があります。
「十津川大踊りと信用金庫の共通点は何か?」
14日の奈良県橿原市での信用金庫の若手職員さんたちへのセミナーのなかで、最後にこういうクイズを出しました。
「どちらもユネスコが認めた“無形文化遺産”」というのが答えなのですが、ほとんどウケませんでした、アチャ、、、
協同組合は、2016年にドイツが申請し、無形文化遺産となったのですが、
共通の利益と価値を通じてコミュニティづくりを行うことができる組織であり、コミュニティにおける雇用創出や高齢者支援、町の活性化、再生可能エネルギーへの取り組みなどなど、さまざまな社会的な問題への創意工夫あふれる解決策を生み出す「思想と実践」
が認定されたポイントです。
このことをSDGsと紐付けし、「信用金庫の生きざまこそSDGsである」と話を締めました。
「関西で話をするときは、オチがないとウケないよ」と散々脅されましたが、失敗です。
奈良県の人口の9割は北部に集中しており、相当南だろうと思っていた吉野でも、改めて地図で確認すればど真ん中。
和歌山県に接する十津川村に訪れたことのある奈良県民、ましてや若者は非常に少ないのでしょうね。
ところで、
年配の信用金庫の幹部層に意外にウケたのは、奈良銀行の話。
2006年にりそな銀行になりましたが、全国で一番規模の小さい地方銀行でした。
ロゴマークは鹿です。
店の中にキッズコーナーがあったり、ドライブスルーのATMが設置されていました。
この銀行がりそな銀行グループに入るに際し、仕事を請け負ったのですが、規模が小さい割にかつての支店網が奈良市や橿原市などの市街地に限られていなかったのに驚きました。預金を集めれば良かった時代だから成り立ったんでしょうね。
ワタシの記憶では本店営業部の次の店番は下市(廃店になってましたが)。
吉野の入り口ですが、かつては林業を核としたそれなりの経済基盤があったのでしょう。いまは農協と郵便局しかありません。