物理音痴

 「つくばエクスプレス」で、守谷、つくばへと日帰りしてきました。

 守谷市はいまは茨城県ですが、かつては千葉県だったようです。旧国名で言えば下総。常陸(ひたち)ではありません。

 守谷市(2002年までは守谷町だった)は、人口の伸び率でみると全国すべての市の中で、ナンバーワンとのこと。高齢者比率も全国屈指の低さ。日本には珍しい若い町です。

 2005年に、「つくばエクスプレス」が開通する前は、茨城県の取手と下館を結ぶ(途中には下妻、水海道などの市があります)、関東鉄道常総線が唯一の鉄道路線でした。

 この関東鉄道常総線ですが、昔も今も非電化のディーゼルカー。首都圏にディーゼルカーというのは違和感があります。

 そうとう昔の話ですが、このブログの最多コメント王である「ARCadia氏」だったか、「平塚のハカセ」だったかに、「常総線がなぜ、電車ではないのか?」と質問したことがあります。

 彼らはバリバリの理系ですので、私のような”ちゃらんぽらんな”文系とは違います。

 理由は常総線の沿線から数十キロしか離れていない石岡市に気象庁の地磁気観測所があり、直流電化による地磁気観測に影響が出るためだそうです。そのため電車化することを断念したようですね。

 なるほど。(原理を理解できないので、”納得”した風。なにせ物理の成績は最悪でしたからね。)

 となると、「つくばエクスプレス」は電車(ディーゼルカーではなく)運転であるが、地磁気観測に悪影響を及ぼさないのか、という疑問が湧きます。

 調べてみたところ、「つくばエクスプレス」は、守谷から北の区間(つくばまで、つまり地磁気観測所に近づくと)が交流電化となっています。交流だと地磁気観測所への影響を考える必要がないのだそうで。

 「つくばエクスプレス」は、守谷を境に、北は交流、南は直流なのです。

 「つくばエクスプレス」の起点であるAKBのメッカ、秋葉原から守谷まで走る電車車両と、秋葉原から守谷を通り、終点つくばまで直通する電車車両は別の種類です。前者は直流。後者は直流と交流の両用の車両。

 2種類の車両が走っているんですね。

 知りませんでした。鉄っちゃんたちにとっては、当たり前の話かもしれませんが。


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コメント

  1. おはんです より:

    直流と交流の話、とっても面白いです。直流の電気を交流に変える装置がついているのでしょうかね〜。

  2. 芸のない旅芸人 より:

    おはんですさま

    そうなんですわ。詳しい説明はARCadiaさんにしてもらいましょう。

    ARCadiaさん、よろしくお願いします。

  3. ARCadia より:

    ご指名により、、、

    ハイ「直流の電気を交流に変える装置」が付いてます。もう少し詳しく言うと、電車の中で、交流を直流に変え、また交流に変えて、交流モーターを回す装置が付いてます。

    しかし

    ①常総線の話は、した覚えがないなあ

    ②TXも、区間で車両を作り分けてるとは知らなかったよー

    ③そもそも、アッシは理系ですが鉄チャンではありません

    ④旅芸人氏が物理音痴とはとんだご謙遜です

     物理はともかく、数学はかなり強いと睨んでます。

     あれは何年生のときだったか、理系クラスのアッシが、数学の問題を持って、旅芸人氏を文系クラスに訪ねたことがありました。そのとき、答えが得られたかはもう記憶にありませんが。

  4. おはんです より:

    お答えいただきありがとうございます。未来の電力も交流での供給なのでしょうかね。先生は数学も得意とは!数学が好きなら、コマ大数学科のテレビ面白いです。

  5. ARCadia より:

    アハハ 買いかぶりだったかも。

    「強かった」「得意だった」と過去形にしておきましょうか、一応。

    今や、ただのオッサンでしょうからね。