昨日のブログで書いた「遠藤・中竹対談」の続きです。
種あかしになるので詳しくは記載しませんが、“さわり”のところを紹介します。
多くの地域金融機関では早期退職が増加し、ヒューマンアセット崩壊の危機にあるのですが、そのような地域金融機関の役職員、とくに経営者と現場の長である支店長には必ず見ていただきたいものです。
109分と長編ですが、後半に出てくる「リーダーシップとフォローシップ」の話は、尻叩き型のパワハラ系の支店長たちにはグサッと来るものがあるでしょう。
「経営理念という抽象概念を自分の言葉に置き換えて語れないトップは失格」
この経営者へのメッセージは最後のパートに登場します。
「人は変われない。自分が変わるしかない。」、「本音を聞く前に本音を言う。自分をさらけ出す。」、、、、、
腹をえぐるような重い言葉が続きますが、あっという間の109分でした。
コメント
次世代を背負う中堅層にも見て考えていただきたいものです。金融機関職員全員が拝聴すべきかもしれません。
テイラーの科学的管理法では、人間の機械化による大量生産を実現しました。しかし、問題の発見能力、解決能力は、人間の機械化からは生まれません。次第に組織開発に関心が移り、行き着いたのが心理的安全です。注意が必要なのは「ダラダラする」ではありません。「率直にものが言える状態」をつくり出すことで、知性やアイデアを交流させ、発見能力、解決能力を引き出すという狙いです。中竹さんが、ご指摘されている通り、ただ心理的安全を実現するだけでは不十分で、ゴールは共有せねばなりません。スポーツは分かりやすいですが、企業・組織は目的の共有が難しい。だからこそ金融庁トップの遠藤さんが中竹さんと対談する意義は大きいと思います。
やや話はそれますが、テクノロジーも知性やアイデアの交流を増進させるために開発されています。日本はやたら計算速度を追いかけていますが、知性やアイデアの交流をしっかり科学しなければ、人も組織も開発されません。
地域金融変革運動体(東京)事務局の柳です。遠藤長官×中竹氏の対談は反響が多く、呼応して多くのご意見を頂いております。この度、「ジンテックLIBRARY」内に①動画配信(ストリーミング)、②対談資料(ダウンロード可)、③概要レポート、の3点セットをご用意しました。
https://jintec.info/
視聴PW:psycho0528
是非、皆様ご視聴ください。
この対談は、金融庁の日下室長をして、「とても意義ある内容」と言われています。実施前には企画内容をお二人にぶつけて進めましたが、実際の進行、内容は、ほぼお二人で当日お話いただきましたので、出来映えまでは予測できなかったところ、「その内容たるや意義深く、多くの金融機関職員の皆さんに視聴願いたい」、と。率直に語り、曝け出す遠藤長官と理論的体系から語る中竹氏、テーマが「心理的安全性」とそれを元にした組織論、リーダーシップ、フォロワーシップです。
沢山のヒントが詰まっていました。
遠藤長官×中竹氏の対談とお聞きし、きっと難しい内容だろうと思っておりました。ましてや遠藤長官は雲の上の人ですし、一体どのように恐ろしい内容なのかと思いましたら・・・。
1人の人として悩み、考え、創意工夫なさるお姿に驚きました。中竹氏の導きも大変勉強になりました。
組織内部の心理的安全のみならず、対お客様、人間関係全てに応用できそうです。組織のトップから末端まで、全ての人がヒントをいただけるのではないかと思います。