「静岡銀行と山梨中央銀行が業務提携することが27日、分かった。提携によって法人向け融資などで攻勢を強め、広域で顧客を開拓する狙いがあるとみられる。関係者によると将来は資本提携に発展する可能性もある。」
本日の日経電子版の記事です。
千葉-武蔵野、千葉-横浜に次ぐ、資本統合をしない連携です。
いまや地銀再編(資本統合)が旬の話題になり、金融や経済とは無縁ともいえるメディアからもコメントを求められることに辟易しているワタシとしては嬉しい動きです。
このブログでいつも主張していますが、地域金融機関の資本は地元顧客との取引の利益が積み上がったものであり、それは地元のため(リスクテイクのバッファー等)に使うべきもの。他地域の金融機関の資本とごちゃ混ぜにする類のものではありません。
メディアの雑音を横目に、当事者たちは「資本を一緒にするのは最後の手段であり、その前にやれることはいくらでもあるということ」を実践しているように思います。拍手。
ただ、再編がお好きな日経さんは次の一言を忘れません、笑。
「関係者によると将来は資本提携に発展する可能性もある。」