続 あさかぜの停車する町

小学生の頃に浜松とともに非常に気になった地名が、三田尻(みたじり)です。

三田尻駅は浜松とともに豪華寝台特急「あさかぜ」の数少ない停車駅の一つだったからです。

大学生になって、幕末の長州藩の描かれた司馬遼太郎さんの「世に棲む日々」に接することで、三田尻が長州藩の海軍拠点、軍港であることを知りました。

ただ、そのときには三田尻駅は防府駅とすでに名前が変わっていました。

社会人になり、防府に行く機会がありました。高杉晋作や久坂玄瑞の活躍した町の空気を味わおうと意気込んで乗り込んだのです。

文句を言うとバチが当たるのですが、地元の方が案内してくださったのは防府天満宮。ちょっと肩透かし。

三田尻は菅原道真が太宰府に下るおりに立ち寄った由緒ある場所、改めて周防の国府であると認識したのでした。

なるほど、菅原道真と長州藩軍港で「あさかぜ」も敬意を表して停車したのかぁ、と私なりに納得をしたのです。理由は別にあるのかもしれませんが。

旧三田尻駅であった防府駅は、東京の郊外にありそうな上り下りの2つの番線だけの単独プラットフォーム。

拍子抜けしたことを覚えています。


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ARCadia より:

    三田尻って駅名は昔からなんとなく知っていましたが、どこで知ったのやら。

    旧名の時代など知るわけないので、たぶん旅芸人殿から聞いたのでしょうなあ・・・

  2. 旅芸人 より:

    Arcadiaさん

    私が昔、そのようなことを言ったように思います。数十年も同じネタとは進歩していないな、ガクッ。

  3. ARCadia より:

    そうなんス

    ワタシもツマランことだけよく覚えていて・・・

  4. 旅芸人 より:

    Arcadiaさん

    今度の巡検は三田尻に行きますか?

  5. ARCadia より:

    ホイ!