よみがえる金融

5月に発刊された新田信行さんの著書「よみがえる金融」(ダイヤモンド社)が好評です。

共同通信の橋本卓典さんの「捨てられる銀行」ほどの爆発力はないものの、多くの人たちに粛々と読まれているようです。

新田さんはみずほ銀行の役員から第一勧業信用組合の理事長になり、地道な顧客本位の業務運営・カスタマーインを徹底、創意工夫の積み重ねでコロンブスの卵のように新機軸を打ち出されました。芸妓さんローンやのれん分けローンは耳目を集めていますがそれだけではありません。

まさにコミュニティバンクの原点に則り、地域の事業者や住民との信頼関係を再構築、わずか4年で累積赤字43億円を一掃されました。

新田さんとは3月の関東財務局でのシンポジウムでパネラーとしてご一緒しましたが、非常にインパクトのある示唆に富んだお話をうかがったことを思い出します。

「よみがえる金融」、読後に爽快感が残る本だと思います。


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