昨日は久しぶりにセミナーで話をしました。
この2年間、金融庁の地域金融・中小企業金融に関わる行政方針は大転換しています。
金融行政の視点は、金融機関の健全性 (不良債権処理が最大の課題だった時代の延長線上にある) から、金融機関の持つヒト、モノ、情報ネットワーク、カネを駆使した地域GDPへの貢献へと大きくシフトしているのです。
・ルール ベースからプリンシプル ベースへ
・金融検査マニュアルの廃止とホワイトペーパー
・ミニマム スタンダードからベスト プラクティスに向けた対話
・自己本位のビジネスモデルではなく顧客本位の持続可能なビジネスモデル
・金融仲介の改善に向けてのベンチマーク
・フィデューシャリー デューティー
・日本型金融排除
・リスク アペタイト フレームワーク
・経営者保証のガイドライン
・貸すも親切、貸さぬも親切
・事業再生とサービス業の生産性向上
・地域金融機関による地方創生
これらが地域金融・中小企業金融の大改革におけるキーワードなのですが、これらのピースを適切な位置にはめ込んだジグゾーパズルの全体像は十分に発信されていないように思います。
昨日のセミナーではこれらのピースを組み合わせてジグゾーパズルを作るつもりで話をしました。
週半ばであるにもかかわらず、四国や九州からの参加者もおられ、熱心に話を聞いていただいたことに感謝します。