日本経済新聞の電子版で、12日から本日まで3回連載で掲載された「商工中金改革 錯綜する議論」を読みました。
今回の商工中金のあり方検討会議は完全なフルオープン形式で行われているため、傍聴している各メディアが公開議論の内容をいかに料理し、どのような報道をするかは興味深いところです。
率直に言って、本件は商工中金という特殊な金融機関の生い立ちや現在までの流れを追うことだけに留まらず、政府系金融機関全般についての知見、さらには民間の地域金融機関の現状と、この数年の金融庁による地域金融改革にまで目配りしなければ、正鵠を射る記事を発信することは難しいと思っています。
失礼ながら、検討会議で出た耳目を引くようなキーワードに引きずられた表面的な記事が多い中で、この連載は本質をしっかりとらえた内容だと思いました。