11日に発表された「地域金融の課題と競争のあり方」に関する報告書に至るまでの議事の要旨が金融庁のホームページにアップされました。
1月26日分
https://www.fsa.go.jp/singi/kinyuchukai/
siryou/20180126.html
3月14日分
https://www.fsa.go.jp/singi/kinyuchukai/
siryou/20180314.html
3月30日分は準備中とのことです。
これらをチェックしていただければ、どのような議論を経て、この報告書ができあがったかが、明きらかになります。
そもそもこういう審議会の報告書は、議論の過程で出てきた論点がすべて盛り込まれる傾向にあります。
したがって議論が割れると報告書は“どっちつかずの玉虫色”となり、読み手からすると「何を言いたいのかわからない」ものとなりがちです。
旧聞に属しますが、2003年のリレバンのあり方を検討した際の報告書の中には、リレバンの対局にある「オートスコアリングローンの取り組み」が書き込まれており、多くの方から「何でこれがリレバンなの?」と厳しい指摘を受けました。
ごもっともです。
蛇足ながら、リレバンの検討会議において、オートスコアリングローンを入れるべきと主張した某委員は、その後にオートスコアリングによる中小企業向けに特化した新銀行を立ち上げました。
話を元に戻します。
このたびの「地域金融の課題と競争のあり方」報告書が分かりにくいという反応が多いのは、多種多様な意見を盛り込むという“審議会の報告書”の宿命なのかもしれません。
言い訳がましくてすみません。