鹿児島便に乗るために羽田空港に着いたところ、修学旅行生でごった返していました。
いまの修学旅行は飛行機での移動は当たり前。 荷物は宅配便で送るのでしょうか、学生たちは身軽な姿です。
私のころの修学旅行は往復とも列車。 飛行機での移動なんて考えられませんでした。
当時の東京の公立中学の修学旅行は京都・奈良方面。 2年前に東海道新幹線が新大阪まで開通していたのですが、修学旅行専用電車「ひので」号での移動。
「ひので」号は東海道本線(在来線)を8時間近い時間をかけて京都まで走ったように記憶しています。
在来線の狭い車両にもかかわらず、座席は横5列。当時の中学生は小さかったせいか?、さほど窮屈な目にあったという思いはありません。
東海道本線の全駅が記載されていて、沿線の各駅ごとに車窓のポイントが書かれた冊子が全員に配られました。
復刻版が発行されたら是非とも購入したいですね。東海道本線の沿線ガイドとして、あの冊子を凌ぐものにお目にかかったことがありません。
帰路は夜行運転となり、東京には早朝到着。
夜行列車の中ではトランプをしたり、お菓子を食べたりで、大騒ぎでしたが、楽しかったですね。小田原を過ぎるあたりでは、疲れ切って、学生のほどんどは爆睡していましたが。
目的地までひとっ飛びの、いまの修学旅行では味わえない経験です。
修学旅行生たちが空港のコンコースで、先生の注意事項を聞いている姿を横目に見ながら、46年前のことを思い出していました。
羽田から2時間弱で鹿児島到着。
鹿児島は晴れ。東京よりもかなり暖かく快適です。