仙台は今日も快晴

  東北新幹線で東京から新青森まで乗車しました。

  寒波のせいか福島県に入ると白いものがチラチラして、完全に冬の様相です。

  冬に東北新幹線を利用しますと、仙台という町が気候に恵まれているとつくづく思います。仙台駅の両隣の白石駅と古川駅で猛吹雪が舞っている状態であるにもかかわらず、仙台駅付近だけは快晴という現象に何度も遭遇しました。

  今日も仙台では太陽が出ていましたが、岩手県に入ると空は鉛色、地面には白いものがチラホラという風景に変わりました。

  言うまでもありませんが、仙台は伊達家62万石の城下町です。

  伊達政宗が仙台に拠点を構えるまでは紆余曲折がありました。そもそも政宗の父親の輝宗の時代、伊達家は米沢城主でした。つまり南出羽が領地だったわけです。

  政宗の代になり、伊達家は領土を拡大、当時の東北の中心であった会津の黒川(会津若松のこと)城主の芦名氏を破って、東北の覇者となります。

 

ところが、ときすでに遅し。中央では豊臣秀吉の天下が確定。

 伊達政宗は苦労して獲得した領土の明け渡しを求められ、会津は没収、米沢(その後は鳴子温泉の東にある岩出山)へと追いやられてしまいます。

  東北の首邑である会津黒川には、豊臣系大名の蒲生氏郷(伊勢松阪から)が入城。

   秀吉の時代における政宗は忍の一字だったでしょうね。

  関ヶ原で徳川家康の天下になったときに伊達政宗は岩出山から居城を仙台に移します。

   交通の要衝であることなど伊達藩の中心を仙台とした理由は数多くあると思いますが、気候の良さは群を抜いています。夏も涼しいし。住むのには日本国内でもベストといっても過言ではありません。

 

  伊達政宗の慧眼には驚かされます。


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