和歌山の話が続きます。
和歌山で地元の方たちと夕食を共にしていた時に、和歌山の県民性についての議論になりました。
全員が合意に至ったのは、和歌山県民は「ラテン系」であるということです。
鹿児島や高知も同じだという意見もありました。
私は毎月、鹿児島と島根に行くのですが、確かに両者の県民性は相当違うと感じています。
まさに「ラテン」と「ゲルマン」ぐらいの違いだと思うことがあります。
さて、
「県民性」とくれば、祖父江孝男さんが昭和46年に書かれた、「県民性」(中公新書)という名著があります。
祖父江さんは昨年末、逝去されましたが、このフィールドワークに裏付けられた文化人類学的な分析は、旅芸人にとって、必携の本なのです。
「県民性」は沖縄返還前の著作のため、沖縄県についての記載がありませんが、いわばその続編である「県民性の人間学」では47都道府県別の人柄診断が書き並べられています。
かつて、このブログにおいて、地方出張の際の下調べについて書いたことがありますが、祖父江さんの本のことを、書き漏れていました。
祖父江本での和歌山県民の診断結果は次の通りです。
県外からの評価:「温和、穏健」
自己評価:「明朗、情熱的、荒々しく反抗心が強い、進取的、冒険的」
私たちによる評価、「ラテン系である」との相違や如何。