紀州55万石が泣いている?

   午前中、堺で仕事をして、午後に和歌山に入ってきました。

   和歌山市は、徳川御三家・紀州藩55万石の城下町で、30数万人の人口を擁しますが、街の中心街は残念ながら元気がありません。人口10万人の都市でも、和歌山市の中心部よりは、賑やかではないかと思います。とくに商店街が厳しい状況にあります。

  お城は御三家の格にふさわしく、立派なのですが。

  とにかく、他県の県庁所在地と比べると、若い世代の人たちが少ない。

   理由の一つは、すべての大学が街の中心部から郊外に移転したこと。極端な話、大学生たちが街中に出てくるのは、飲食店でのバイトのときぐらいしかないのではないでしょうか。笑えない話ですが、それが現実なのでは。。。

   地方都市で大学を郊外に移したところは、軒並み中心市街地の低迷に悩んでいますね。

   学生の方も、郊外の大学よりも、街の中心街にある大学を選択する傾向にあります。調べたわけではありませんが、偏差値にもそのような傾向が出ているのではないでしょうか。

   東京も一時、大学の郊外への移転ブームがありましたが、昨今は中心部への回帰傾向にあるようです。

   大学生は環境の良い郊外で勉強に精進すべきというのはわかるのですが、そのような単純な話ではありませんね。


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コメント

  1. 克己 より:

    大学の郊外移転は大失敗の都市政策であることが明らかになっていますよね。

    政令都市にある我が母校はマチのど真ん中に位置していますが、開学以来、都市形成の象徴的存在であり、その魅力は益々高まっていると思います。

    再開発目的で郊外移転を検討することは愚の骨頂ではないか、と関係各位には常々申し上げています。

    学生にとっても郊外のキャンパスは、けっして良い環境とは思えませんし!

  2. 芸のない より:

    克己さま

    クラーク博士の大学は街の顔ですね。

    理科系でならばまだしも、社会科学の学問を学ぶのであれば、人間の接点、商売の接点などがある街中にいることは鉄則ですよね。