今年の1月に大分県が特許庁に対して、「おんせん県」の名称の商標登録を申請しました。
「うどん県」を商標登録した香川県の向こうを張ったわけですが、これに対して、草津温泉を擁する群馬県が反発したことは記憶に新しいですね。
県単位での主導権争いはさておき、市町村単位で見た場合、どこが「おんせん都市」なのでしょうか。
本日は青森市にいます。
青森は2010年の新幹線の開通以来、非常に熱心に観光関係の発信をしています。パンフレットなども以前とは様変わりの充実度です。
今日、見つけたのが「青森市街 温泉・銭湯ガイドブック」
非常に面白い内容です。
それによれば、青森市(合併で浅虫温泉や八甲田も含まれますが)には60ちかい数の温泉施設があり、銭湯でも温泉を使用しているところが多いようです。
総務省「平成23年度家計調査報告(家計収支編)によれば、青森市の1世帯あたりの「温泉・銭湯の入浴料支出額」は年間5105円。
これは都道府県庁の所在市では、全国第1位とのこと。
このような統計があるのもびっくりですが、市街地温泉と言えば、鹿児島市というイメージがありましたので、青森市とは驚いた次第です。
もちろん浅虫温泉や八甲田を合併したことで全国ナンバーワンになったわけですが、それをキチンと発信している点は見事ですね。
東北といえば、宣伝下手との先入観があるのですが、青森は新幹線開通以降、商売センスが磨かれて来ているように思います。