明日から2泊3日で北陸に行きます。
温泉街のヒアリング調査を行います。
関西の奥座敷と言われた加賀温泉郷(山中、山代、片山津、粟津)ですが、海外旅行がポピュラーになるとともに勢いに陰りが出て、バブル期に隆盛を取り戻したものの、その後は厳しい環境にあります。
1月に山中温泉の観光協会の方から聞いた話では、いまでも近畿圏の顧客依存度が非常に高く、関東からの顧客比率は低い状況が続いています。 それを踏まえ、新幹線の金沢延長をひかえ、「レディ加賀」の企画を出すなど、関東からの顧客の掘り起こしに注力しています。
そもそも、ホテル旅館業というのは装置産業であり、設備投資の償却が終わらないうちに、リノベーションが必要になり、宿命ともいえる恒常的な借金体質を持っています。
とくにバブル期において、大型化、高級化を競ったため、重い借入に苦しんでいるところが多いのです。
加賀温泉郷も例外ではありません。
それぞれの温泉街のいわば一番館ともいえる高級看板旅館は創業家の手を離れ、いわゆる「低価格路線」(けっして、安かろう悪かろうではありませんが)のチェーンの傘下に入っています。
いままで、私はこの手の旅館ホテルに宿泊したことはありませんが、あえて、今回はその1つに宿泊します。
いわば「独り勝ち」状態にあるビジネスモデルですが、衣替えするに際して、いろいろな工夫がなされていると思いますので、それらを体験して参ります。
29日、30日と、山中温泉を中心に、観光産業の担い手である多くの方々にインタビューをおこなう予定です。
新しい発見があるものと思います。 楽しみです。