タクシーで飯倉から御成門方面に抜ける道を走っていたら、おびただしい人の流れ、というよりは行列。 地下鉄神谷町駅付近まで、1キロにもおよびそうな長い列です。
その先頭はオランダ大使館。
オランダ大使館は、江戸時代からの長い国交関係を物語るように、東京でも一等地、芝の高台にあります。
オランダ大使館では本日と明日の2日間、庭園の一般開放をしています。
本国から持ち込んだチューリップが美しく咲き誇っている庭園です。某テレビ局のニュース番組で中継を行った影響でしょうか、好天にも恵まれ、多くの人たちが来ていました。
1981年、春のバンクホリデーの時に、ロンドンからオランダのキューケンホーフにチューリップを見に行きました。
田園の中を整然と咲いていた美しい姿が甦ります。
キューケンホーフにはアムステルダム中央駅から、オランダ国鉄の黄色い犬の顔ような電車でライデンまで乗車、そこからバスで移動しました。
ライデンにはオランダ最古の大学があり、そこには日本学科があります。確か海外の大学で日本学科を開設したのはライデン大学が最初です。
ライデンのことは、司馬遼太郎さんの「街道をゆく」35巻の”オランダ紀行”で詳しく触れられています。
オランダ紀行が、週刊朝日で連載されたのは1989年。
残念ながら、私がライデンに行ったのはそれよりも8年も前。
予備知識不足で、ライデンをキューケンホーフへの乗り換え地点としてしかとらえられなかったことを悔いています。
必ず雪辱を図りたいと思っています。