今月は拓銀が破綻、山一證券が自主廃業して20年ということで新聞雑誌等で特集が組まれています。
拓銀については、破綻の半年前ごろから北海道在住の友人たちから道新 (北海道新聞)や地元雑誌の記事を節目節目に送ってもらっていたので、東京での報道との大きな温度差を感じていました。
東京の新聞報道だと都市銀行13行の最下位銀行の話というとらえ方だったのですが、北海道での報道は当然ながら、東京で言えば「上位都銀がすべてなくなる」ぐらいのインパクトを予感させるものでした。
それまで地域経済を直撃するような銀行の破綻がなかったことから、当時の行政当局は非常に苦労したものと思います。
昔も今も、東京の情報は地方に伝播しますが、地方の情報を的確に東京に伝えることは容易ではありません。
破綻への決定は東京でなされたのですが、現場の実態をよく知る北海道財務局や日本銀行の北海道在の支店が、体を張ってどこまで頑張ったのか?と思ったものでした。