資本を統合して何がしたいのか?

地域金融機関のみならず、異文化組織の統合合併に関わる時間とコストと労力は半端なものではありません。

私の友人で金融機関の合併を3度、当事者として体験した人を話を聞いたことがあるのですが、気が遠くなるような浪費の連続だということに驚きました。

こういう浪費を相殺するにたる成果を上げねば、統合合併を正当化することはできません。

成果としてスケールメリットと効率化を掲げるのであれば、業務提携や連携でほとんど対応できるわけで、何も資本まで一緒にする必要はありません。

第四銀行と北越銀行の資本統合を公正取引委員会が承認したことを受け、この数日、メディアの方から統合合併についてのコメントを求められました。

これを踏まえて、改めてこの数年、資本統合した地域金融機関グループの統合後の施策を確認しました。

ホームページでの掲載や、プレス発表以外の「奥の手」があるのであれば別ですが、私の見る限り、資本統合をしなくても業務提携や連携の範囲内でできることだけです。

資本を統合して何をするのか?

地域のお客様としては、きちんと説明してもらいたいでしょうね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ARC(短縮しました) より:

    異文化組織の統合ですかあ。

    デッカイ会社では部門(事業部)間でも文化の違いが顕著になっていきます。

    特に平和な時代は部門間の人的交流も少なくなって、独自文化の醸成にドライブがかかります。

    早い話が、儲かっているところとそうでないところでは大違い。

    平和な時代も終わって、古巣の会社でも文化のかなり異なるデッカイ部門同士が一緒になった(実質、片方が吸収される形)のですが、そんな事情なので効果が一向に見えません。

    オヤオヤ、ヤハリと思いながら眺めています。(アッシは両方ともよく知ってる)