異例の師走

外資系銀行でデリバティブ業務などの仕事をしていた時、12月は最もノンビリできる季節でした。

好業績であっても、不振な成績であっても、オンの状態で突っ走った1年間の総括を行い、新年からのスタートダッシュに向けて、エネルギーを貯める時期でした。

温泉に行ったり、雪を見に北へ鉄道の旅をしたりとリラックスのひとときを過ごしたものです。

今年は商工中金の在り方検討会議の関係で忙殺されるという異例の師走となりましたが、久しぶりの充実感です。

さて、商工中金の在り方検討会議の第3回は11日に開催されます。

第2回の危機対応業務から、いよいよ本丸、平時における民業補完業務の議論に入ります。

第3回のプレゼンテーターのお話に興味津々です。

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コメント

  1. ARC(短縮しました) より:

    そうそう、

    外銀時代の旅芸人氏からはこの時季になると決まってお誘いが来たもんです。

    今年分は終わったから・・・って。

    ほぼ毎年のことだったので常に好業績だったのでしょう。

    でも何だか遠い昔のようです。

    ご馳走に与ったんでしたかねえ、、、忘れました。

  2. 旅芸人 より:

    お声をかけなかった年末は業績が悪く、転職活動をしていたときでしたぁ、笑い。

    貴社の近くの安くて美味い小料理屋によく行きましたね。

  3. 中の人 より:

    一社員としての率直な意見としては、新しいビジネスモデルを構築出来るのか疑問です。

    職員のマインドは、前例踏襲すれば間違いない、という考えが支配的です。

    また、適応能力の高そうな若手と中堅がドンドン辞めていて、残った人のケイパビリティでは、今までやったことがない業務を実施できないと、思います。

  4. 旅芸人 より:

    中の人さん、

    コメントありがとうございます。

    実を言いますと、私は商工中金とは35年余の付き合いがあります。

    1980年代には現地で商工中金ロンドン事務所の立ち上げを手伝いましたし、1990年代には利付金融債の利払負担(今では考えられない高金利)の軽減のために海外支店での円金利スワップ(長短分離に抵触しない)の提案、2004-2008年には商工中金の政策評価委員としてリレバンモデルで中小企業のお役に立つべきという議論をしてきました。鹿児島銀行で仕事をしていた時は業績不振に陥った地元の基幹企業の再生において商工中金が頼りになるパートナーでした。

    その後、商工中金は危機対応業務をプロダクトアウト化し、それにのめり込むというLazy Bankになってしまったのは非常に残念であり、そのような方向に舵を切った経営陣にはえもいわれぬ腹立たしさを感じています。

    現在、商工中金のあり方検討会議では、鬼っ子となった危機対応業務を危機時における流動性の供給(当然ながら長期資金じゃありませんよね)に封じ込み、平時の業務をどのような方向付けするかという展開になっています。目指すところはLazy Bankからの脱却、リレバンをしっかりとやる銀行への回帰です。

    Lazy Bankに成り下がったことで商工中金からは多くの人材が組織を去ってしまったのは痛恨の極みですが、私は商工中金にはかつてのリレバンバンクの遺伝子はまだまだ残っていると思っています。ビジネスモデルの再構築に際しては、思いが遂げられず転職した人たち (私も転職経験があるのでよく分かります) が戻ってくるような仕組みも取り入れるべきだと思います。

    微力ではありますが、商工中金という組織と長年にわたって縁のあった人間として、おせっかいを続けていくつもりです。

  5. 中の人 より:

    以前コメントさせて頂いてから9ヶ月経ちました。

    新生商工中金として、出直して半年以上経ちますが、一職員としては未だ今後の在り方が見えていません。

    この半年で深刻になったことは、本部と営業店の意識の差がより広まったと思います。

    本部は評価委員会、中計を意識して事業理解、お取引の生産性向上、運転資金の当座貸越化などの施策を打ち出しています。

    営業店はそういった本部の対応を冷ややかに見ていて、今期割り当てている、業務粗利益の達成に注力しています。

    貸出ボリューム、金利ともに低下して行く中で利益目標を達成すべく、顧客にデリバティブをキョウヨウしている節さえ有ります