陸別

正月休みに司馬遼太郎さんの後半生の長編小説「胡蝶の夢」の電子図書を購入しました。

この小説は昭和50年代の前半に朝日新聞に連載され、当時、毎日欠かさず読んでいました。

主人公は幕末期から明治初期にかけての蘭学医 松本良順です。良順は順天堂の創始者、佐藤泰然の息子です。

もう一人の主役は順天堂出身の市井の医師 関寛斎。

その関寛斎が明治になってから入植し、没した地が北海道の陸別です。

連載小説「胡蝶の夢」の最終章「陸別」にたどり着いたときのなんとも言えない感覚は忘れられません。

陸別の名前が頭から離れなくなり、ほどなく女満別に飛び、北見から国鉄池北線で陸別を訪問しました。

極寒の時期でしたが、陰鬱としたイメージを打ち砕くような青空に迎えられ、拍子抜けしたことを思い出します。

戊辰戦争から150年。

勝者の側ではイベントが目白押しですが、改めて松本良順、関寛斎の世界に入ってみようと思います。

———-
平塚のハカセのライブラリーから、陸別や池北線の作品を提供してもらいました。

① 池北線のSL貨物列車 (置戸 小利別 1974年3月)

3598ca9c8bf241b5a399daa320aa070b

② 陸別駅 2006年2月

7ba4eb8ef5944705bd08c8f4c9a87684

53bca83687024db696d10400117e467b


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ARC(短縮しました) より:

    ①のときはハカセの隣りにいました(多分)

    司馬さんのその著作は読んでないので、旅芸人さんの陸別から寛斎を知りましたが、70過ぎから陸別とは、イヤハヤ巨大な方ですね。(もちろん、その前歴も)

  2. 旅芸人 より:

    新年は陸別ネタで行きたかったので、、、

    ハカセから良い写真を提供してもらいました。