SDGs と地域金融

「金融行政全体を俯瞰し、例えば SDGsのような新たに出現するテーマも常に視野に入れつつ、全庁的な金融行政の戦略立案や総合調整を行う機能を強化する。」

現在進行形の平成29事務年度の金融行政方針の中にある文言なのですが、この箇所に注目した地域金融機関はどれだけあるでしょうか。

SGDsは、Sustainable Development Goals (持続可能な開発目標) の略であり、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための 2030アジェンダ」にある国際目標(2016年〜2030年)です。

http://www.jp.undp.org/content/
tokyo/ja/home/sdg/
post-2015-development-agenda.html

金融庁は「新たに出現するテーマ」と書いていますが、
“SDGs” は金融庁が2003年のリレバン以来、とくにこの3年、地域金融機関に強く求めている「顧客本位の持続可能なビジネスモデルの構築」「顧客との共通価値の創造」となんら変わりはないと思います。

4月より中期経営計画がスタートする地域金融機関は多く、目先の利益をいかにたたき出すかに苦慮しているようですが、世界の趨勢は金融機関に短期的な収益を求める (ROE一辺倒) ところから新たなステージに入っています。

最近はROE の権化のような人たちまでも、宗旨替えしたのか、ESG を語り始めました。

SDGs と金融機関自身のサステナビリティとのバランスのとれた中期経営計画を打ち出してくる地域金融機関は果たしてあるのでしょうか。

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